【はぎぷー】の似顔絵(にがおえ)!

毎週 火曜・木曜 更新予定【はぎぷー】萩谷尚子(はぎたになおこ)のにがおえ日記です。日々芸能人・有名人・描かせていただいたお客様の似顔絵を掲載します。

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(長文注意)似顔絵巡礼の旅その2「第10回名古屋似顔絵竜王賞」に出場させて頂きました

第10回、2016年度 名古屋似顔絵竜王賞のルポです。

私は去年初めて拝見して、踊る阿呆に一度はなりたいものだと参加してみました。非常に楽しかったです!

▼美しい、競技中のワタクシ。

この詐欺画像は補正満載のスマホで撮っていただきました。福岡のUMIさんありがとうございました!

竜王賞は、あまたの似顔絵師さんがチャレンジされた歴史ある大きな大会。今回出場できたのは、好運かつ光栄なこと。

今回、10回目ということで、開催期間中に講演会がありました。運営側の方の労苦や熱意をお聞きすることができました。感動しました。何かをはじめるときは、世間の無理解や嘲笑、費用の算段が大変なものです。10年の間、多くの人の情熱や無私の努力があったこと。お聞きしながら胸が熱くなったことでした。

同業者さまとの名刺交換や飲み会は、素晴らしい交流でした。

ただそこは、競技大会。楽しいだけではない。優劣がつけられる競争。附帯する悔しさ悲しさ非情さも、存分に味わってきました。



実は、去年初めてそういう大会があると知ったので、ルールとか無知のままかつ各種似顔絵団体や人間関係とか知らなかったです。

どの人がスター選手であの人が入賞しそうだとか、あの名物キャラクターが人気とか。直前に色んな方とお話させていただいて、おぼろげに概要がわかってきました。どうやら速く描くのが大切らしい。しかし下手ならもっとダメとか。審査基準は、年々変わるらしく、予想がつきにくいとか。

うーん、そんなこと考えているキャパはないぞ、、

私は、初めててのうえ、もともと上手くない。舞い上がってしまい、雑になるのだけは避けたい。お相手は、いつもと同様の人間のお客さまであることは変わりない。私が入賞するとは誰もミジンも思ってないので、気がすむまで丁寧に描けばいいのだと結論づけ、かなりゆっくり描いてしまいました。

並んでいただいたのに列から離脱なさる方も横目で見つつ。すいません。とはいえ、描くのが遅くても人気のある人には、何時間でも人は並ぶので

自分の魅力や技術が相当不足している現状に相対することになりました。

企画も外した。

私は、愛する親戚の女児にどんな似顔絵がいいか聞いたのですが

お姫様になりたい

というので、以下のプリンセス似顔絵というブースをうっかり作ってしまいました。


似顔絵にお姫様の衣装が選べるというものです。

アイカツ人気もあるし、かわいい女児たちをお姫様にしたいと胸躍らせて準備したのです。

サンプル写真を送ってみせたら、

なんか違う

という意見があり、今日はUSJにいくので応援には行けない

とドタキャンメールがきたあたりから

雲行きが怪しくなってきて自分は失敗したことに気が付きました。

このプリンセス企画は、ユーザー層が限定される。女児のみ対象の似顔絵です。オトナは男女ともプリンセスなどなりたがらないし(一人だけプリンセスになりたがったオジさまがいらっしゃいました)かなりのユーザーを切り捨てるはめになる。

▼競技選手の方にもプリンセスの方はおられました!左の方は、今大会優勝された加藤さん。技術もスピ―ドもカリスマもトップレベルでした。


竜王賞の客層も良くわかってなかった。女児連れのみの層は、思ったより少ない。意外に往年の竜王賞ファンの大人や、似顔絵関係者、一般的家族連れが多かった。

しかし、だんだん、ここで描きたいと、訪れてくれる女児が少しずつ現れ、行列ができた。







よしよし、と勢いづいたら

何故か、竜王賞のことを知らない、海外の人達が、私のブースに訪れてくださる。



それは嬉しいのですが、

いざ描く段になりチケット購入のこともわからないで並んで時間がかかる。ある中国の方々が、コスプレ似顔絵と勘違いされ、服装は、3種類のお姫様だけにしてくれと言ってるのですが、日本語も英語もまったく通じない。で、マレフィセントがいいとかエルサじゃなきゃいやだとか、翻訳ソフトを使って説明なさる。話し合いをする時間がかかりすぎ、もう描いたほうが速いと描くことになりました。

そういう感じのお客様が何度か続きます。途中で素早くこなそうとするのは諦めました。

日射しが強く、直射日光で絵師も立ちっぱなしの客もすごい顔色。

アラフィフの私はとっくに限界値を超えています。

以前、人に竜王賞はアスリートと聞いた。しかし、絵は、文系じゃないか、と思っていたのを撤回します。技術的にも体力的にもカリスマ性も全て総合し全力でぶち当たっていかなければ勝てない、いや、一日持たない、

一億火の玉競技大会

だと分かってきました。

顔に笑顔が張り付きだした。アドレナリンが、放出しっぱなしで倒れそう。

2日間、40数人ぽっちの私がそうなのだから、60人、100人近く描く、トップアスリート似顔絵師の方々。及びもつかない神です。

今回、熱い日中にも関わらず着ぐるみでゆるキャラの妖精さんも参戦された。そして、二つの賞をかっさらわれた。入賞された方のブースを拝見しましたが、センス、カリスマ、スピード、技術が抜きんでている。とてもかなわない一流でいらっしゃいました。これが本当のプロだと思いました。


私は、賞にはもちろんかすらず…描いている表情が必死すぎて能面 笑


お姫様の衣装がウェディングを想起されるう方がいてボードにお使いになりたいというお申し出が多かった。競技ものなので、従来のウェディングボードのようなレベルには描けないことをご納得いただき描かせていただきました。喜ばしい出会いを大変嬉しく思いました。お幸せを心よりお祈りいたします。



私の今回の衣装企画ものは、本筋より外れるうえ、技術がないと時間が意外にかかるはめになり、競技には不利になってしまう。外国の方々とのコミュニケーションもとりづらい。

技術のなさを「ごまかす」ためこうして色もの企画をし策を労しすぎかえって失敗するはめになたのでした(やはりここでも私の「ごまかし」癖が出てきたのです)。

やってみて初めて気がついて、いい経験とはいえますが…。

こんな姑息な私でも、沢山の温かいお客様に恵まれ、とても良い思い出となりました。

最初の日、はじめて訪れてくださった方▼


竜王賞にはスター選手や前評判も多く、開始ゲートが空いたとたん、お客様は、目当ての似顔絵師さんに走って並びにいきます。

私には無縁なので、のんきにしていたら、いきなり来てくださって、驚きました。なんと、8年前から私のブログを読んでいただいた方だとか

へ?

私はこの稼業は最近ですが

というと、なんと、昔からのブログの読者であられると!

毎日スイーツ食べ過ぎて身体壊すまで更新し続けた「京都の和菓子ドットコム」。そのブログ時代から読んでいただいていたと!驚愕しました。夫とのなれそめ漫画や闘病珍道中やら、全て読んでいただいたとお話くださいました。恥ずかしいやら嬉しいやら。ほんとに悪いことはできないものです。コンテンツは作り、開示していくものですね。こうして、思いもよらぬ出会いがあるのですから。。ずっと読んでいてくださり、応援していただけるなんて…。涙が出そう。こんな素敵な出会いがあったから、もう帰ってもいいや、、なんて思ったり。嬉しかったです。

ありがとうございました。身体に気を付けてお互い頑張りましょう!

可愛く描けたお気に入りの方前日、九州の講座で購入したデザイン似顔絵をご見学ついでに届けていただく。あまりのハイレベルな格好いい絵にテンションが上がりました。

▼似顔絵関係者の方々。暖かい雰囲気で座っていただき、励まされました。投票もありがとうございます。皆様がご出場されるときはぜひ応援に伺わせてください!





初日は、行列が出来、受付終了も早々に賑わった。しかし次の日は、午前、少し空いてしまいました。その瞬間、気まずい。通夜のようだ。通常の営業のように呼び込みをするのがいいのだろうかと考えていたら、

突然、稲川さんに髭を数倍はやし野性味を加味したようなおじ(い)さんが、私のブースの前にたちはだかり


いきなり叫んだ。

おまえの絵はなあ、ちっとも面白くないんだよおっ!

と。突然の暴言。

クソジジイと返しそうなところをグッとこらえ

はあ、貴重なご意見ありがとうございます。とお返事しました。

もっともです。そのとおりです。重々承知して、それでも出場してるからバカにされてもしょうがないですね。

しかし、通りすがりに罵倒するのは無礼なこと。芸術家風の恰好をされていたので同業者の方でしょうか?それとも竜王賞の長年のファンの方でしょうか?

阪神で不振だった時期の新庄選手が甲子園球場でひどいヤジを飛ばされ、大阪のファンを避けるに至った気持ちがとても良く分かりました。

周りの画家さんたちは、行列を華やかにさばいてにぎわっている中、私は、あ〜、その言葉に打撃を受けて動けない。

そこに突如ニコニコしたおじいさんが現れました。

なんと、さきほど無理をきいた中国人の一家が絵を喜んで披露して自慢してまわっている。それは、どの画家か聞いたら、はぎぷーさん、あなただという。


ぜひワシを描いてくれ、と。

え、そうなのですか?

そのあと、何故か、年配のおじ(い)さま方が、入れ替わり立ち代わり描いていってくださり
再び行列ができました。


捨てるおじ(い)さんあれば、拾ってくださる おじ(い)さんあり。

私は立ち直り、また笑顔で描くことができました。不思議な流れでした。

女児向けに無理した

キラキラファンシープリンセスブースに

おじ(い)さまが群れをなす謎の光景。訳がわからないwwwww
ですが、目の前に来てくださる方に全力を尽くすのみです。

名古屋の似顔絵ファンの皆様の懐の深さに感動しました。こうして大会が10年も開催されていれば、お客様、常連の皆さま目も肥えていらっしゃる。このように厳しい方もおられたら、かつ優しく応援してくださる方もおられる。



いちおうプリンセスコーナーなんですが、と申し上げたら、え?そうなの?とキョトンとなさる。彼らはキラキラお姫さまサンプルは全然見てない。どうやらブース場所埋めに貼り付けた、老人ホームでのボランティアでの勝新太郎や寅さん似顔絵。それに惹かれているようでした。

昨日あなたに描いてもらったら、数あるなかで一番ステキだと皆言うから今日も来た、あなたを一番応援してる!とおっしゃってくださるおじ(い)さまもいらっしゃいました。

※しかし、そのおじ(い)さんが、別ブースの画家さんに向かい「●ちゃんを応援するために今日は来たよ〜!」とか「○ちゃん大好き!優勝ぜったい!一生懸命投票するからねっ」という声を聞いた。

たぶん、AKB総選挙のようなアイドル応援の要素もあるんでしょう。会いにいけるアーティスト・アイドル?沢山チケット買って、応援したい作家に票を入れる。そうしたダービースノッビーな側面もあるようです。

だとしても、こんなに応援してもらえると、元気が出てきます。



絶対入賞するから頑張れ!と握手してくださり、お昼ごはんもご一緒してくださいました。どんなに励まされたことか。ほんとに嬉しかったです。




▼競技中は昼食のために強制的に休みが取らされる。スポンサーさまが用意してくださった美味しいおにぎりのランチ!


ここは、妙に、外国人と、おじ(い)さんが多いですね。。。とスタッフの方に言われました。振り返ってみたら、私のブースの客層は、女児等あわせて、三分の一ずつぐらいでしょう。若い人は若い上手い画家にやはり行ってしまうのだとか。う〜ん。若作りも失敗したか。

私は、京都三条の似顔絵現場でも、外国のお客様ばかりだし、おじ(い)さんのストーカー常連さん(一度も客としてお金を払ってくれない方多数あり笑)が何人かいらっしゃいます。

そういう方々を引き寄せる何かが私から滲み出ているのでしょうか。幸薄そうな場末の女将のような容姿が原因でしょうか?

嬉しいし、感謝ですが、

今後は受けたお叱りのような、絵の面白さを追求し、似ていて、かつ若々しく女児が好みそうな瑞々しい画風になるべく粉骨砕身していきたいと思います。

最終日、楽しい表彰式が終わったあと、さすがに疲れはてて、2000円の安宿のベットに倒れこんだ。服も変えず涙がどんどん流れた。

え?私、悔しいわけ?

そんな実力じゃないって知ってたじゃん、そんなに自己評価高かったわけ自分?

泣きながら、お客様の投票してくださった用紙を見た。3人の「大満足」を抜かしたらあとの方全ては一番ランク上の「感動」とcheckを入れてくださっていた。


同業者の優しさもあるでしょうが、あの方もこの方も、私ごときの描いた絵を喜んでくださったのか。と鼻水が目からどんどん出て止まらない。

枚数は、40枚。あれ?少ないなあ。もっと描いていたはずなのになあ。やっぱりあの外国の人達は投票してくれてない?これがどういう紙が理解してくれてなかったね、、。ww

帰宅して夫に泣き付く。どうしてサプライズ花束を持って応援にきてくれなかったのか、と。んなわけあるか。それでもよくガンバったやんか〜、君はエライ、エライ、と。

絵描きの夫でなくて、良かった。こんなとき自分の欠点を冷静に指摘されたら立ち直れないだろうから。(そのかわり成長できませんが)

後日、正式な順位が郵送されました。(入賞者以外の順位は、他の方の結果を伏せられ、郵送されます)

結果は20位でした。

それを見た瞬間、なぜかその用紙をグチャグチャに丸めて

うぎゃああああ

と叫んでしまいました。15位くらいだと思ったのにっ!と。(←微妙な差w)

はっとして、紙を延ばしました。伝統ある素晴らしい大会に出させていただいて、よくしていただいているというのに、なんて自分は…。自己評価やっぱ高すぎ!

点数よく見ると、審査員票は悪くない。なのに総合票が悪い。お客様投票ほぼ全て「感動」だ。ならばこの順位の低さはやはり枚数、総数が圧倒的に足りないのだなあ、と理解しました。予想にすぎませんが。

グズグズ落ち込んでいるところに、メールが届く

何位だったんですか〜
 +   +
   ∧_∧  +
  (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__) +

と。どの方も大して親しくもない出場されていない同業の方です。

他の出場者の順位も聞いてまわっているご様子。自分の評価を下げかねないそんな質問をするリスクを取るほど、他人の順位を知りたいの よほどの事情があるのだろう。隠すほどもないので、お教えしました。出場者ダービーしてお金を掛けているのか、詮索噂が好きなのか、はたまた来年出場して入賞したいから審査基準を知りたいのでしょうか。

どうせ、私は長文であからさまにブログ記事にするんだから待ってくれたらいいのに。そういや、私も夫のTOEIC終了後に「ねえ、何点?何点?」なんて聞きまわってしまったなあw

この大会は

競争嫌いの私が何度もウギャーと泣いて悔しがったりしてしまったので、誰もがそういう

スノッブな競争心をムラムラとかきたてる何かがあるのだろう、と思いました。

会いにいけるアートアイドル的に、おじ(い)さんが描いて回られている雰囲気から分かります。大会、競技会というものの醍醐味はそこにあるのでしょう。

芸術は素晴らしいですが、何事にも、競争や争いや嫉妬、順位がない世界なんて、つまらない世界でひとつだけの花はステキですが、その域に達するまでには、メンタルも体力も技術も強く、かつ競争でも「勝つ」以外にないのです。

これが商業似顔絵大会という魅惑の世界、きれいごともダークな感情も、美しさも醜さも飲み込んで人をかきたてていくのだなあ。

来年はとても無理ですが、オリンピック開催の年、4年ごとに、体力があれば、またリベンジしたいと思っております。


名古屋のオアシス21が怪しくピンクに涙で滲んでいました。

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